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現在の連載では、「ITインフラの仕事」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。
2-6|ITインフラの仕事は「場所」によって姿が違う
ルーター先生ここまでで、ITインフラの仕事には、
設計・構築・運用」という考え方がある、という話をしました。



そしてそれだけではありません、
この仕事は働く場所によって見え方が大きく変わります。



場所、ですか?



はい。同じ「インフラの仕事」でも、どこで支えているかによって、やっていることが違うんです。



まずは、データセンターで支える方がいます。



データセンター、サーバがずらっと並んでいる場所ですよね。



よくご存じですね。その通りです。
大量のサーバーがずらっと並んだラック(棚)に入った場所です。イメージはつきにくいかもしれませんが、現実にそんな場所があるのです。



データセンターでは、
・サーバやネットワーク機器の設置
・ラックへの搭載
・ケーブル配線
・機器の入れ替えや故障対応
といった、物理的な作業が多くなります。



目に見えるインフラ、って感じですね。
サーバーと呼ばれる大きな機器が大量に並んでいると思うと圧巻です。



でも、データセンターって体力的にも大変そうなイメージがあるわ。



その印象は間違いとは言い難いですね。



データセンターの仕事では、
・重たい機器を運ぶ
・長時間立ちっぱなしになる
・狭いラックの前で作業する
といった、体力を使う場面も少なくありません。



想像以上に「現場仕事」ですね。



それに加えて、環境も少し独特です。



例えば、
・空調が強くて乾燥している
・常にファンの音が鳴り続けている
・初めて行くと、会話が聞き取りづらいほどの轟音
ということもあります。



……思ってたよりハードですね。



最初は驚く人も多いです。
「こんなに寒いのか」とか「ずっとゴーッて音がしていて声が聞こえない」とかですね。しかも重要な機器がそこら中の棚の中にある。



実際どんな音なんだぜ?



「ずっとジェット機の横にいるような音」
「最初は“工事現場?”と思う」
何て感じですね。空を飛ぶ時を部屋の中で待ったものです。



ただ、そんな環境であるのにも理由があります。
・機器を壊さないため
・安定して動かし続けるため
人間よりも、まず機械優先の環境なんです。



なるほど……インフラを守るための環境なんですね。



はい。
人にとっては少し過酷でも、そのおかげでサービスは止まりません。



はい。「ITは目に見えない」と言われがちですが、実際には、このように直接人の手で支えられてもいます。
ここ(データセンター)で働く人は、目の前にITの礎となっている機器を見て、それに直接ケーブルを挿したり電源をオンオフしております。
ITインフラはこの方たちがいなければ成り立たない業界です。頭が上がりません。



デスクワークとは遠い存在なのね。



そうですね。デスクワークと思ったらギャップを感じるでしょう。



そして次は、オフィスや家庭で支える人もいます。



その様な方もいるんですね。



そうです。そのような方も多くいます。
Teratermと呼ばれるツールやコマンドプロンプトと呼ばれるツール、またRDP(リモートデスクトップ)と呼ばれるツールと仲良くなれます。



ここでは、
・外から来ている回線を受けて
・ルータやスイッチと呼ばれる機器を通して
・パソコンやスマホや提供機能を使える状態を作る
という仕事が中心になります。



「ネットが使える状態」を作る。これも立派なITインフラの仕事です。



確かに、ネットが使えないと何もできないですもんね。



はい。こちらも重要です。



そして、クラウドを使って画面上で環境を支える方もいます。



クラウドだと、サーバとか触らないですよね?



物理的には触りません。ですが、やっていることは本質的に同じです。
就業場所は選ばず、私用するツールはブラウザから見ることが出来ます。
ブラウザがややこしければ、Webサイトで見られるといった認識で大丈夫です。



クラウドでは、
・ネットワークを設計し
・サーバを用意し
・アクセス制御を設定し
・監視やバックアップを考える
といった作業を、画面上で行います。



見えないだけで、中身はちゃんとインフラなんですね。



その通りです。



ここで整理してみましょう。
働く場所は違っても、共通して考えていることは同じです。
・ちゃんと繋がるか
・安定して使えるか
・困ったときに直せるか
本質は変わりません。



しかしITインフラの仕事は、様々な場所に存在するという話でした。
何処で働いているから偉いなどはありません。
そして全てのIT(情報技術)という線が、机の前で完結するわけでもない事実も是非認識しておいてくださいね。



皆、ITという世界を支え、「当たり前」を維持するために、様々な場所で今日も業務についているのです。



情報社会は、実は当たり前に動いていたわけではないのね。



はい、今これを読んでいる間にも、数千~数万のインフラエンジニアは大量にログが流れる画面を見て、不具合が発生していないかの確認や、設定の変更をしておりますよ。



不思議な話ですね。世界は広い。



はい。これはITインフラエンジニアに限った話ではないですが、ITインフラエンジニアもそんな存在の一つであるのです。



さて、そんな目的自体は一致しているITインフラ業界ですが、少しばかり大変なところがあります。



大変なところ?



それは、企業や現場によって、使っている技術がかなりバラバラであることです。同じITインフラ業界で別の企業に行っても、別のツールを使っていることが良くあります。



監視やネットワークで使っているツールが違うという話ではなくて?



はい、同じ『監視』でも使うツールは多岐にわたります。



次回、「なぜ現場ごとに使う技術が違うのか」についてです。
この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。
コメント
そろそろ夏の終わりですね。
何かやり残したことはありませんか?
筆者は風鈴の音を聞きそびれました。
買ってきて扇風機の前に置いておきましょう。
…
リンリンリンリンリンリンリンリンリンリンリンリン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!💢
こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ 海仕舞
海仕舞の時期でしょうか。この時期はクラゲに注意してくださいね。
しかしクラゲは危険に見えて、綺麗な生物ですよね。海をぷかぷかと浮く姿は優雅です。
海の月と書いて海月(くらげ)。
昔の人はクラゲが浮いている姿を見て、「おお、月が浮いておる」と思ったのでしょうか。
満月が海面に揺らぐ中、月がぷかぷか浮いてきたのなら優雅で美しいものですね。

