第2-6限目:ITインフラの仕事 - 場所によって違う仕事の基質 - 

このサイトは、IT業界に興味のある学生や、ITインフラへの転職を考えている方、
 基礎を整理し直したい現役エンジニア向けに作られたサイトになります。
 現在の連載では、「ITインフラの仕事」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。


2-6|ITインフラの仕事は「場所」によって姿が違う

ルーター先生

ここまでで、ITインフラの仕事には、
設計・構築・運用」という考え方がある、という話をしました。

ルーター先生

そしてそれだけではありません、
この仕事は働く場所によって見え方が大きく変わります。

スイッチちゃん

場所、ですか?

ルーター先生

はい。同じ「インフラの仕事」でも、どこで支えているかによって、やっていることが違うんです。

ルーター先生

まずは、データセンターで支える方がいます。

スイッチちゃん

データセンター、サーバがずらっと並んでいる場所ですよね。

ルーター先生

よくご存じですね。その通りです。
大量のサーバーがずらっと並んだラック(棚)に入った場所です。イメージはつきにくいかもしれませんが、現実にそんな場所があるのです。

ルーター先生

データセンターでは、
・サーバやネットワーク機器の設置
・ラックへの搭載
・ケーブル配線
・機器の入れ替えや故障対応
といった、物理的な作業が多くなります。

スイッチちゃん

目に見えるインフラ、って感じですね。
サーバーと呼ばれる大きな機器が大量に並んでいると思うと圧巻です。

サーバーちゃん

でも、データセンターって体力的にも大変そうなイメージがあるわ。

ルーター先生

その印象は間違いとは言い難いですね。

ルーター先生

データセンターの仕事では、
・重たい機器を運ぶ
・長時間立ちっぱなしになる
・狭いラックの前で作業する
といった、体力を使う場面も少なくありません。

スイッチちゃん

想像以上に「現場仕事」ですね。

ルーター先生

それに加えて、環境も少し独特です。

ルーター先生

例えば、
・空調が強くて乾燥している
・常にファンの音が鳴り続けている
・初めて行くと、会話が聞き取りづらいほどの轟音
ということもあります。

スイッチちゃん

……思ってたよりハードですね。

ルーター先生

最初は驚く人も多いです。
「こんなに寒いのか」とか「ずっとゴーッて音がしていて声が聞こえない」とかですね。しかも重要な機器がそこら中の棚の中にある。

電流くん

実際どんな音なんだぜ?

ルーター先生

「ずっとジェット機の横にいるような音」
「最初は“工事現場?”と思う」
何て感じですね。空を飛ぶ時を部屋の中で待ったものです。

ルーター先生

ただ、そんな環境であるのにも理由があります。
・機器を壊さないため
・安定して動かし続けるため
人間よりも、まず機械優先の環境なんです。

スイッチちゃん

なるほど……インフラを守るための環境なんですね。

ルーター先生

はい。
人にとっては少し過酷でも、そのおかげでサービスは止まりません。

ルーター先生

はい。「ITは目に見えない」と言われがちですが、実際には、このように直接人の手で支えられてもいます。
ここ(データセンター)で働く人は、目の前にITの礎となっている機器を見て、それに直接ケーブルを挿したり電源をオンオフしております。
ITインフラはこの方たちがいなければ成り立たない業界です。頭が上がりません。

サーバーちゃん

デスクワークとは遠い存在なのね。

ルーター先生

そうですね。デスクワークと思ったらギャップを感じるでしょう。

ルーター先生

そして次は、オフィスや家庭で支える人もいます。

スイッチちゃん

その様な方もいるんですね。

ルーター先生

そうです。そのような方も多くいます。
Teratermと呼ばれるツールやコマンドプロンプトと呼ばれるツール、またRDP(リモートデスクトップ)と呼ばれるツールと仲良くなれます。

ルーター先生

ここでは、
・外から来ている回線を受けて
・ルータやスイッチと呼ばれる機器を通して
・パソコンやスマホや提供機能を使える状態を作る
という仕事が中心になります。

ルーター先生

「ネットが使える状態」を作る。これも立派なITインフラの仕事です。

クラウドちゃん

確かに、ネットが使えないと何もできないですもんね。

ルーター先生

はい。こちらも重要です。

ルーター先生

そして、クラウドを使って画面上で環境を支える方もいます。

スイッチちゃん

クラウドだと、サーバとか触らないですよね?

ルーター先生

物理的には触りません。ですが、やっていることは本質的に同じです。
就業場所は選ばず、私用するツールはブラウザから見ることが出来ます。
ブラウザがややこしければ、Webサイトで見られるといった認識で大丈夫です。

ルーター先生

クラウドでは、
・ネットワークを設計し
・サーバを用意し
・アクセス制御を設定し
・監視やバックアップを考える
といった作業を、画面上で行います。

スイッチちゃん

見えないだけで、中身はちゃんとインフラなんですね。

ルーター先生

その通りです。

ルーター先生

ここで整理してみましょう。
働く場所は違っても、共通して考えていることは同じです。
・ちゃんと繋がるか
・安定して使えるか
・困ったときに直せるか
本質は変わりません。

ルーター先生

しかしITインフラの仕事は、様々な場所に存在するという話でした。
何処で働いているから偉いなどはありません。
そして全てのIT(情報技術)という線が、机の前で完結するわけでもない事実も是非認識しておいてくださいね。

ルーター先生

皆、ITという世界を支え、「当たり前」を維持するために、様々な場所で今日も業務についているのです。

クラウドちゃん

情報社会は、実は当たり前に動いていたわけではないのね。

ルーター先生

はい、今これを読んでいる間にも、数千~数万のインフラエンジニアは大量にログが流れる画面を見て、不具合が発生していないかの確認や、設定の変更をしておりますよ。

クラウドちゃん

不思議な話ですね。世界は広い。

ルーター先生

はい。これはITインフラエンジニアに限った話ではないですが、ITインフラエンジニアもそんな存在の一つであるのです。

ルーター先生

さて、そんな目的自体は一致しているITインフラ業界ですが、少しばかり大変なところがあります。

サーバーちゃん

大変なところ?

ルーター先生

それは、企業や現場によって、使っている技術がかなりバラバラであることです。同じITインフラ業界で別の企業に行っても、別のツールを使っていることが良くあります。

サーバーちゃん

監視やネットワークで使っているツールが違うという話ではなくて?

ルーター先生

はい、同じ『監視』でも使うツールは多岐にわたります。

ルーター先生

次回、「なぜ現場ごとに使う技術が違うのか」についてです。


この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。

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コメント

 そろそろ夏の終わりですね。
 何かやり残したことはありませんか?

 筆者は風鈴の音を聞きそびれました。
 買ってきて扇風機の前に置いておきましょう。

 …

 リンリンリンリンリンリンリンリンリンリンリンリン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!💢

こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ 海仕舞
  
  海仕舞の時期でしょうか。この時期はクラゲに注意してくださいね。
  しかしクラゲは危険に見えて、綺麗な生物ですよね。海をぷかぷかと浮く姿は優雅です。

  海の月と書いて海月(くらげ)。
  昔の人はクラゲが浮いている姿を見て、「おお、月が浮いておる」と思ったのでしょうか。
  満月が海面に揺らぐ中、月がぷかぷか浮いてきたのなら優雅で美しいものですね。

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