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現在の連載では、「ITインフラの仕事」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。
2-8|それでも共通して求められる力
ルーター先生ここまで見てきたように、インフラの現場は、場所も技術も使う道具も違います。それでも、どの現場でも必ず求められる力があります。



それは「切り分け」と呼ばれる判断をすることです。



・どこまでが正常で
・どこからおかしくなっているのか
・影響はどこまで広がっているのか
現場ではこうした作業をまとめて、「切り分け」と呼ぶことが多いです。



それって結局「トラブル対応が上手い人」ってことですか?



少し近いですね。インフラの現場で一番求められるのは、「いきなり直そうとしないこと」です。直すより先に報告になります。



直さない、んですか?



直したいです。しかしまずやるのは、「状況を整理すること」です。
独断で設定を変更して悪化することを最も避けたい、



やることは例えば、
・どこまで正常なのか
・どこからおかしいのか
・影響は一部なのか、全体なのか
こうしたことを、落ち着いて一つずつ確認することです。可能な限り、二人以上の人で。



なるほど……いきなり原因を当てにいくわけじゃないんですね。



その通りです。当てられればベストですが、インフラの現場では、「当てる」よりも「絞る」ことが大切です。



それが、さっき言っていた「切り分け」なんですね。



はい。現場ではその作業もそう呼ばれることが多いです。
本質は「順番に確かめていく」という、とても地道な作業です。



でも、トラブルが起きてるときって、どうしても焦っちゃいませんか?



焦ります。だからこそ、もう一つ大切な力があります。



それは「落ち着いて考える力」です。



音が鳴っていても、問い合わせが来ていても
まずは深呼吸して、今の状況を見る。



慌てて操作すると、問題を大きくしてしまうこともあります。



確かに……触らなくてよかった、って後から分かることもありそうね。



ええ。「何もしない判断」も、立派な仕事の一つです。



あと、「説明する力」もあったらいいですね。



インフラの仕事は、自分一人で完結することがほとんどありません。
・今、何が起きているのか
・どこまで分かっているのか
・次に何をするつもりなのか
これを、相手に分かる言葉で伝えることが出来たら大きいです。



専門用語を並べるんじゃなくて、ですか?



そうです。相手がエンジニアとは限らないですから。



「今すぐ止める必要はない」
「影響はこの範囲だけ」
「復旧の見込みはこのくらい」
こうした情報を、安心できる形で伝える力が求められます。



なんだか……技術より、人としての力も大きい仕事なんだぜ。



その通りです。インフラの仕事は、
・状況を整理する
・落ち着いて考える
・分かるように伝える
この積み重ねで成り立っています。



だからこそ、最新技術を全部知っていなくても、この考え方があれば、現場では通用するかもしれませんよ。



少し安心しました。



それで大丈夫です。
インフラの仕事は、派手さよりも、確実さが評価される世界です。



次は、「どんな人がこの仕事に向いているのか」
について見ていきましょう。
この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。
コメント
暖かい便座っていいですよね。
外国でも人気らしいですよ。
はい、今日はTOTOの日です。

