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現在の連載では、「ITインフラの仕事」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。
2-4|構築とは「設計を裏切らない仕事」
ルーター先生前回は設計について触れました。そして今回は構築ですね。



構築って、実際に機器を置いたり、設定したりするところですよね?



はい。構築は、設計で決めたことを現実の形にする工程です。



一番「作業してる感」があるところかも。



そうですね。配線をつないだり、サーバを立てたり、設定を入れたり。
一番、手を動かす場面です。



じゃあ、設計どおりにやるだけ?



理想はそうですが、現実は少し違います



構築ではよく、
・思ったより置き場所が狭い
・想定と機器の仕様が違う
・設計時には見えなかった制約
といったことが起こります。



現場に行って初めて分かること、なんだぜ。



その通りです。
だから構築は、設計をそのまま写す作業ではありません。



構築の役割は、
・設計の意図を理解する
・現場の制約とすり合わせる
・必要なら設計にフィードバックする
この3つです。



勝手に変えていいわけじゃないけど、
考えずに作業するわけでもないんですね。



はい。構築では、「理由を考えて手を動かすこと」が大事です。



なぜこの設定なのか、なぜこの構成なのか
それを理解していないと、トラブルが起きたときに直せません。



たしかに……「書いてあるからやった」だと、怖いですね。



そうなんです。
構築は、設計の考えを守りながら、現実に合わせる仕事です。



だから構築は、
・設計を理解する力
・現場を見る力
・気づいたことを伝える力
が求められます。



かなり頭を使う工程ですね。



はい。
構築は「作業」ではなく、設計と運用をつなぐ橋渡しです。



そしてこの構築が雑だと、
一番困るのは次の工程——運用です。



なるほど……次は、その運用の話ですね。



はい。
次は、インフラの仕事の中で一番長く続く工程を見ていきましょう。



あれ、でも構築も運用も、結局は機器に触るんですよね?



はい。
どちらも触ります。ただし、触る意味が異なっております。



どう違うんですか?



構築で触るのは、「作るため」です。



まだ使われていない状態で、
・配線する
・設定を入れる
・動作を確認する
完成させるために触ります。



なるほど。じゃあ運用は?



運用で触るのは、「壊さないため」です。



構築は、
・これから使うもの
・まだ止まっても困らない
状態を相手にします。



一方、運用は、
・すでに使われている
・今止まったら困る
状態を相手にします。



それは……触るの、怖くないですか?



はい。
だから運用では、「むやみに触らない」ことが重要になります。



触れる範囲を最小限にするのね。



はい。運用での作業は、
・本当に必要か
・今やるべきか
・影響はどこまでか
を考えた上で、最小限だけ触るのが基本です。



構築とは、考え方が全然違いますね。



その通りです。
構築は「積極的に作る仕事」。
運用は「静かに守る仕事」。
同じ機器に触れていても、立っている時間軸が違うのです。



だから運用は、目立たないんですね。



はい。
でも、その「目立たなさ」こそが運用の成果です。



ちなみに構築ってデータセンター(サーバーが大量にある場所)に行って機器を設置することから始めるのかしら。
そしたら体力仕事にもなるけれど。



気になるところですよね。機器の搬入などを含めると、このITインフラの仕事は「肉体労働業務」にさえ感じますから。



そんなに大変なんですね……



大工や引っ越し業者の方程には遠く及びませんが、普段知識面で業務していると思いきや、一転して20kgを超える物を高い棚などに置く必要が出てきますから。本当に骨が折れます。



そしてこの点、正しい答えというものを提示できない所があります。



答えがないのかしら。



はい、企業によってまちまちなのです。あなたの入った会社によります。
搬入も任される企業があれば、その搬入はエキスパート的な、それ担当の方、また協力会社などが行う会社もあります。



構築や運用の進め方は企業や規模によってさまざまなのです。無責任に「搬入は担当がいる」や「搬入も行う」と答えられない点となります。
ただし共通しているのは、「すでに使われているものほど、慎重になる」という考え方です。
運用では、作業前に手順を整理し、複数人で確認する文化が根付いています。構築でも、規模が大きくなるほど同じ考え方が求められるようになります。



手順書(作業日に行う作業を、作業日前に予め事前にまとめておいた資料)の作成とレビュー(知見を持った方の確認作業)が誰が担当するかも企業によってまちまちだったりしますね。基本的には当日作業を実施する方が手順書と呼ばれるものは作成する傾向があります。



何だか突然先生が呪文を唱えだしました……。



手順を組むにはまず当日作業の目的を露わにして、それに安全性に配慮したり誰を作業にアサインする(当てる)かを決めたり、作業者と確認者を立てないといけないですし工事する日もスケジュールを組まなくてはいけなくて……ブツブツ



ここで締めます。それではまた次回も見てくださいね。
この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。
コメント
先生役の歯止めが効かなくなってしまいましたね。
先生はややこしい話をし始めましたが、とにもかくにも、今回捉えてほしいのはこちらになります。
『構築は、設計担当の目指した形の機器構成を作っていく』
そんな役割という訳です。また次回もよろしくお願いいたします。
こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ 体育祭
皆様は体育祭は何時ごろあります(ありました)か?
私は少々記憶が薄れておりますが、秋ごろだったかな~なんて思っております。すっかり忘れてしまったので、本当のところは分かりません。
世間的には5.6月や9月が主流らしいです。
いつ行われた? なんてアンケートでも取りたいですね。

