このサイトは、IT業界に興味のある学生や、ITインフラへの転職を考えている方、
基礎を整理し直したい現役エンジニア向けに作られたサイトになります。
現在の連載では、「ITの歴史」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。
1-29|ITインフラの価値は上がった。しかし、「当たり前」になった
スイッチちゃんここまで読んでて思ったんですけど……
ITインフラって、昔よりずっと重要になってますよね。



はい。1990年代と今とでは、比べものになりません。
当時からこの業界で働いていた人はすごい変化を超えてきた熟練者です。



昔は、コンピュータが止まっても『不便だね』で済んでた気がします。



その通りです。当時のITは、“あると便利なもの”でした。
一部の会社、一部の業務、一部の人だけ使う、特別な物だったのです。



でも今は……止まったら仕事ができないですよね。



はい。仕事も、生活も、社会そのものが止まります。



行政、金融、物流、医療、娯楽。どれもITが前提になりました。



じゃあ、ITインフラの価値って、すごく上がったんですよね。



価値も、責任も、依存度も、確実に上がりました。



でも……待遇や評価が劇的に上がった印象は、あまりなくて。



ええ。その感覚も、間違っていません。



どうしてなんでしょう?



理由はいくつかありますが、一番大きいのはやはり――



ITインフラが、“特別なもの”ではなくなったからです。



ITは社会にとって、“あって当然のもの”になったという話ですね。



はい、電気や水道と同じです。
止まったら大問題なのに、普段は意識されない。



インフラは、社会に組み込まれた瞬間、特別扱いされなくなります。



価値は上がったのに、目立たなくなったんですね。



はい。それが“当たり前”になったということです。
少々世知辛い話ですね。



じゃあ、インフラの仕事って、報われにくい仕事なんでしょうか……



一発逆転は、起きにくいかもしれません。



でも、社会がITを使い続ける限り、不要になることもありません。



派手ではないけど……なくならない。



はい。それが、この仕事の性質です。
価値が上がっても、必ずしも待遇が跳ね上がるわけではありません。



ですが、社会に“完全に組み込まれた”仕事は、長く安定して必要とされ続けます。



ITインフラは、注目を集める仕事ではありません。
ですが、社会が当たり前に回り続けるために、今日も必要とされている仕事です。



それを選ぶのも、悪くない気がしてきました。



そう言っていただけたのなら、冥利に尽きるというものです。



さて、次回はこれまでの歴史の総括と行きましょうか。
この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。
コメント
当たり前になったことは失ってから気が付く、なんてちょっと詩的ですね。
筆者も風邪をひくと体調がいい日のありがたさに気が付きます。
あと口内炎、普通に食べ物を食べられるのは素晴らしいですね。
こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ ひまわり畑
ひまわりは、漢字で書くと「向日葵」と書きます。
太陽に向かって咲く大きな花、という意味らしいです。
どの国でも、ひまわりは太陽との結びつきを示唆されているようですね。
花の形からなのでしょう、太陽とその光が形になったかのような花です。
このイラストも、夜ではあるけれど太陽が輝いている気がしますね。

