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現在の連載では、「ITの歴史」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。
1-7|サーバとは何か?特別な機械ではなかった
ルーター先生ここまでで、ネットワークが広がり、ルールが生まれ、通信を整理する存在が必要になったところまで見てきました。



では次に、その情報を「受け取る側」について考えてみましょう。



受け取る側……?
それって、普通のパソコンじゃないんですか?



はい。実はその通りです。
最初は、特別な機械など存在しませんでした。



えっ、じゃあ「サーバ」って最初からあった言葉じゃないんですか?



そうなんです。
最初はただのパソコンでした。
・計算できる
・保存できる
・ネットワークにつながっている
この点では、皆さんが使っているパソコンと何も変わりません。



では、何が違ったのでしょうか。



性能とか……大きさとか……?



良い視点ですね。後にはそのようにサーバー機能に特化した機器も出現します。しかし当時の一番の違いは 「使われ方」 でした。



例えば、クラスで試験対策共有ノートを1冊作るとします。
・誰かが内容を書く
・誰かが確認する
・誰かがコピーする
このとき、そのノートは試験前みんなから頼られる存在 になりますね。



あ、確かに。「そのノート見れば分かる」ってなります。



はい。コンピュータでも同じことが起きました。



皆それぞれノートを持っています。好きに使っています。
しかし試験前というタイミング、それぞれのノートを見に行くのではなく、試験対策共有ノートという役割を持ったノートを見に行く方が早いですね。試験対策という役割に特化しているため、必要な(情報)機能もまとまっています。



もしそのノートを消されたら困っちゃいますね。
常に置いてあるから皆見に来れるのに。



パソコンでも同様です。ネットワーク上で特定の時期や機能目的で、
・みんなが見に来る
・みんなが情報を取りに来る
・みんなが頼る
そんな役割を持つようになったコンピュータ。
これを、サーバ と呼ぶようになったのです。



サーバとは、特別な機械ではありません。
そんな「役割」を任されたコンピュータ です。



私、腹時計だけは完璧なんだよね。だから毎回時計がない時、今何時かみんな聞きに来るの。あと時計がズレた時、私が教えてるわ。



魑魅魍魎を見た気分なんだぜ。



正しい時刻を皆に伝える、それも一つサーバーとして確立しうる能力ですね。



受け入れてるんだぜ。変な奴ぜ。



……なんだか急に身近に感じてきたわ。



それで大丈夫です。サーバは、最初から「偉い存在」ではありません。
必要とされた結果、そう呼ばれるようになっただけなのです。



要は特定の役割を持つよう、機能がインストールされたパソコンです。
あなたの自宅パソコンでも出来ます。1台しかない状態でサーバーとして運用してもどこかもったいない気がしますが、いつか仮想マシンなんてものを使ったりして見たら実感できるかもしれませんね。



仮想マシン……?



1台のパソコンを複数台のパソコンに見せる技術ですね。
全ての性能を分割することとなりますが、複数台と同等のことが出来ます。これについてはサーバー編できっと触れることとなるでしょう。
今の段階では触れなくても大丈夫です。



よくわからない話なんだぜ。また今度にしてほしいぜ。



その通りですね。
さて、次回は「何故全てのパソコンをサーバーにしないの?」といった話になります。



次回もよろしくお願いします。
この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。
今回は「サーバとは何か」について見てきました。
サーバは、高性能な特別な機械ではなく、
ネットワークの中で多くの人から頼られる役割を持ったコンピュータ です。
次回は、なぜこの役割分担が必要だったのか、クライアント/サーバという考え方に触れていきます。
よろしくお願いいたします。
こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ 飛行機雲
飛行機雲は美しいものですよね。
空を見上げて、物思いにふける時間がまた欲しいものです。

