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現在の連載では、「ITの歴史」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。
1-5:十名単位のネットワークが生まれルールが必要になった
ルーター先生前の回では、距離が伸びることで、ネットワークが一気に複雑になったことを見てきました。規模も徐々に増して、十人を超えてきました。



しかし考えてみると、線がつながっていれば、それだけで情報は正しく伝わるでしょうか?



……つながっていれば、大丈夫そうな気もします。



それが実は、そう簡単ではありませんでした。



距離が伸び、多くのパソコンが関わるようになると次のような問題が起き始めました。



・どこから送られてきた情報なのか分からない
・途中で通信が混ざってしまう
・同時に送られて、ぐちゃぐちゃになる



二つのパソコンをつなぐだけでなくなったが故にですね。



確かに、みんなが同時に話し始めたら聞き取れませんね。



パソコンを人と見立てるのもいい例ですね。
人同士の会話でも、暗黙のルールがあります。



・順番に話す
・同じ言葉の意味を共有する
・相手が聞いていることを前提にする
これがないと、会話は完全には成立しません。



パソコン同士のやり取りも、まったく同じです。



むしろ機械は空気を読みません。察してくれません。雰囲気も分かりません。人ならば先ほどの条件を満たさずとも嚙み砕くことは出来ますが。



全部、決めてあげないとダメなんですね。



はい。そこで必要になったのが、共通のルールでした。



このルールには、次のような役割があります。



・誰から誰へ送るのか
・どこから始まり、どこで終わるのか
・どういう形で送るのか



これらのルールを事前に決めておくことで、初めて“伝わる通信”になります。



ルールを決めても機械は分かりませんよね?



はい、なので「このルールで電気信号を解釈する機器を作ろう」と作って、通信を成立させました。



当時は世界中に共有ルールがあったわけではないので、企業によってルールがまちまちだったりもしたようです。



そうしたら通信はどうなるのですか?



ある機械は
「00010001」を1文字として扱い、
別の機械は
「0001」「0001」と2つに分けて扱うとしたとき



「良い」と伝えたいため、00010001と電気信号が走ったら
機器A:「いい」と送りたい → 0001 0001
機器B:00010001 → 「り」(見た人は「?」となる)
となって、互いに違う解釈をしてしまいます。



そのように問題が生じてしまっていたようです。一方で、同じ企業が作った製品同士であればルールが一致するため通信が出来ておりました。



しかしそれだけでは不便だという事で、共通ルールというものが出来てきました。



そうして段々と、全ての企業の製品が同じルールに基づいて製品を作って下さり、どの機器でも通信が通るようになったという流れになります



この共通のルールをプロトコルなんて呼び方をします。



ちょっとややこしいぜ。



概念的でややこしいですからね。ゆっくり理解しましょう。



けどルールがあった時通信はどうなるんですか?



全部に毎回送ると、他の通信と混ざってしまい大変そう。



ケーブルもいくらでも電気を通せるわけではないですからね、その懸念は正しいです。



では次には通信などを『制御する存在の誕生』 に触れていきましょう。
この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。
プロトコルなどの話はややこしいですね。
このBlogでは上記のように触れておりますが、違うという意見の人がいてもおかしくないものです。IT業界、単語の捉え方自体人それぞれ解釈がありながらも、ある程度概念は一致しているといった形で進んでいる印象です。
そんな中でも、ITに興味があるという方に伝わりやすい解釈という意味合いで、今回のプロトコルについては取り上げさせていただきました。
難しい概念ですので、ゆっくり認識していきましょう。
こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ クラウドちゃん
本教室の生徒役。ご令嬢。

