第1-2限目:ITの歴史 - ITの始まり コンピュータの登場 - 

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 基礎を整理し直したい現役エンジニア向けに作られたサイトになります
 現在の連載では、「ITの歴史」を 電気工事・ネットワーク・サーバー・クラウドという視点から整理しています。


1-2:当時のコンピュータ

ルーター先生

さて、ITを深く知るためには、まずその「歴史」から見ていきましょう。

ルーター先生

ITの始まりを語るうえで欠かせないのが、「コンピュータ」です。
今でこそ当たり前の存在ですが、最初から今の形だったわけではありません。

クラウドちゃん

やっぱり、最初は今みたいにインターネットにつながっていたわけじゃないですよね?

ルーター先生

はい。最初のコンピュータは、通信をする機械ではありませんでした

スイッチちゃん

じゃあ、何をするための機械だったんですか?

ルーター先生

一番の目的は、計算です。

電流くん

計算なら、人がやればよかったんじゃないかぜ?

ルーター先生

確かに、簡単な計算であれば人でもできます。ですが、当時は次のような問題がありました。

ルーター先生

・計算の量がとても多い
・間違いが許されない
・同じ計算を何度も繰り返す必要がある

スイッチちゃん

それは……人間だと大変そうですね

ルーター先生

そうです。
そこで、人よりも速く、正確に計算できる機械として、コンピュータが生まれました。

ルーター先生

電卓のようなものです。電卓は通信はしませんよね。

クラウドちゃん

けど電卓だと言うなら、大量の計算結果が作られても一個一個紙に書き出していくんですか?

ルーター先生

良い着眼点ですね。

ルーター先生

計算結果は、人に渡され、別の場所で使われる必要がありました。それは最初は紙だった時もありました。しかし毎回それでは大変です。

電流くん

時間もかかるし、解読不能文字で提出しちゃうんだぜ。

ルーター先生

人は百回やれば一回くらいはミスするものですからね。

ルーター先生

そこで考えられたのが、計算結果を直接、別の装置に送るという発想です。これこそが通信の元祖と言えるでしょう。

クラウドちゃん

通信の始まりですか?

ルーター先生

はい。最初はごく小規模なものでした。インターネットなんてないですからね。それこそ、電卓と電卓を糸で繋いだ糸電話のようなものです。

ルーター先生

その糸、つまりはケーブルをつなぐ数が増え、同じ建物内の十台や二十台のパソコンは互いに計算結果や文章を送り合えるようになりました。
歩いて文書を渡さなくていいのは楽ですね。

サーバーちゃん

今のネットワークとは、だいぶ違いますね

ルーター先生

はい、世界中になんて繋がってません。
ケーブルの届く範囲でデータを送り合ってました。路上にケーブルを引くわけにもいきませんから。自動車に潰されちゃいます。

ルーター先生

しかし計算した結果を、すぐに、正確に、別の場所で使えるようにする。それだけでも便利です。

スイッチちゃん

けど家にあってもいらなそうかも……

ルーター先生

そうですね。同じ建物内にだけデータ(情報)を送り合う程度であれば、大きな建物などに居なければ不要です。

ルーター先生

それに無線もないため、ケーブルで互いの機器をつないでおくことが必要不可欠でした。

サーバーちゃん

ケーブルでどうやって通信していたんですか?

ルーター先生

ここからは今話すには余談になりますので、今は飛ばしてもらっても大丈夫な話になりますね。
が、簡単に言えば電気信号です。電気が通っている状態を1、通っていない状態を0とし、8個の0/1から言葉や値を導くという訳です。

ルーター先生

例えでいえば、
00000001 → 「あ」
00000010 → 「い」
と受け取り手がルールを知っていれば、0000000100000010 → 「あい」と分かるわけです。
 ※ここは今は理解できなくてOK

クラウドちゃん

暗号みたいですね

ルーター先生

はい。プロトコルなんて用語で言われたりもしますね。共通ルールのことです。共通ルールがあれば、送られてきた通信も送る通信もそのルールに従えばお互いに翻訳できますよね。

ルーター先生

機械は「あ」などと発声できない。代わりに電気は流せる。
電気を流すだけでは流れているか否かしか判断材料がない。
ならば電気が流れているか否かを0と1とし、それを連続して8個分ずつで区切ることで、その8個から言葉を導けばいいといった発想となったわけです。

電流くん

たった8個分じゃあ言葉になりそうにないんだぜ。

ルーター先生

案外いけますよ。例えば3個分でも
000 あ 001 い 010 う 011 え 100 お 101 か 110 き 111く
と8個分の数になります。4個分だと16個分の平仮名を当てられます。
8個だと最大なら256個分割り当て可能です。

電流くん

意外と多いんだぜ!

ルーター先生

はい、そんな工夫のおかげで一旦はケーブルが接続しあえる範囲で、計算結果という「情報」のやり取りが行われるようになったわけです。
ビジネスでのみ便利なツールといったところですね。

ルーター先生

きっと当時の人がこんなにも高度に発展したと聞けば驚くでしょうね。

サーバーちゃん

会社でだけ使っていたのにってなりそうですね。エクセルが私生活に入り込んだみたい。

ルーター先生

そんな感覚かもしれませんね。

ルーター先生

大分長くなってしまいましたね。
次からは疲れない程度の長さにします。

電流くん

ピリリリリ…(着信音

電流くん

すまないぜ、俺のお腹が鳴ってしまったんだぜ。

ルーター先生

いえ、大丈夫です。むしろこの先のテーマではインターネットも取り扱います。こちらは電話とも関わりがあったりします。

電流くん

俺はスマホじゃなくて黒電話なんだぜ。何故かインターネットには繋げないんだぜ。

ルーター先生

はい、それでも関係しているので大丈夫ですよ。

ルーター先生

なんにせよ、次回は「小規模ネットワークが出来たことでパソコンが役割分けされた話」、次々回は「インターネットの登場」になります。


この章の始まりはこちらです。
全体の流れを初めから追いたい方は、参考にしてみてください。

目次

コメント

 少々長くなってしまいましたね。
 今回は「パソコンの登場」についてでした。

 登場時のパソコンは電気で動く計算機でした。
 その後、互いに通信を通わせることで「情報のやり取り」が発生したわけです。

 この時、登場しているものは「パソコン」と「ケーブル」、そして基となる「電気」ですね。
 ある意味では、情報技術の最小単位はこの三つなのかもしれませんね。

 それでは次回もよろしくお願い致します。

こちらはキャラクターの画像です。ご興味がある方だけ展開してみてくださいね。


■ 電流くん
  本教室の生徒役。かっこいいんだぜ。

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